偶然
父は、医師である。医師である父が、山口から帰ってきたのであるから、当然被爆者の診察を手伝ったのであろう。しかし、そのことについては、まったく聞いたことがなかった。そして、私の祖父も医師である。長崎で開業しており、私が小学校3年の頃に食道癌で亡くなった。その祖父が、この原爆投下後の被爆者医療に大きく関わっていたなどということは、つい最近まで知らなかった話しである。母からも、そして叔父叔母達からも、そのような話しは一度も聞いたことがなかった。今考えると、話せる内容ではなかったと想像される。
何故、そのことを知ったかというと、googleが教えてくれた。たまたま、私がgoogleで祖父の名前を検索したことによる偶然だ。
この大好きだった優しい祖父。そして父について、この後も引き続き書き記したい。